相続手続・遺言書作成・離婚問題に関する基礎知識集

信託設立に関する基礎知識

家族内信託とは?

海外のスーパースターの相続が日本のニュースなどで取り上げられることがしばしばあります。TVなどの場合、これらのニュースはゴシップのような形で流されることが殆どかも知れません。

 

しかし、実はゴシップなどよりもはるかに興味深い情報が隠されているのです。それが「遺言信託」です。

 

信託の歴史はイギリスに端を発するとされていますが、ここではイギリスを建国の父とするアメリカを例にとってお話しします。

アメリカの相続や税金対策に詳しい方は良くご存知かもしれませんが、アメリカで「遺言信託」はとてもポピュラーなものです。

それは何故か?一つには、アメリカでは信託そのもののメリットを簡単に利用することのできる制度が完備されていることが挙げられます。

そして、二つ目の理由は、アメリカにおいて生前信託あるいは遺言信託を利用することは相続税対策として非常に効果が高いという事情があります。

事実、アメリカでは、「信託を利用すれば相続税を支払う必要がない」といわれるほど、その法整備は完備されています。

 

しかし、現状の我が国の法整備は、税金対策についてアメリカのように完備されていないため、残念ながらこのメリットを活用することはできません。

 

ですが、信託そのもののメリットはアメリカと同様に十分に活用することが可能です

そもそも、当事務所は信託そのもののメリットを広く活用していただきたいと思いサービスの提供を開始するに至りました。

したがって、後述する「家族内信託」についてが、このページの本旨となります。

 

なお、

個人の相続対策で利用する信託といえば、専ら「家族内信託」のことを指します。家族内信託とは、家族内のメンバー間で信託を成立させることです

つまり、家族内信託を利用すれば、大した費用をかけず簡単に信託のメリットを利用することができるようになります。

このような事情があり、アメリカでは信託が非常に多く利用されているのです。

信託のメリットについては、「遺言信託」や「生前信託」のページなどで申し上げている通り、以下の2点が大きな特徴です。

 

①条件のメリット
条件を付けて相続財産を利用させることができるため、相続財産の無駄な費消等を防ぐことができる。

②時間(タイミング)のメリット
生前信託において受益者(後述)は、遺産分割協議をしなくても信託した不動産などの財産をすぐに利用することができる。

 

そして、近年の法改正により、我が国でもこの「家族内信託」を利用して、簡単に信託のメリットを利用することが可能になったのです。

 

●家族内信託とは?

家族内信託について図例を交えて簡単にご説明します。

 

まず、財産を「誰に」「どのように与えるか」といったルールを設計し、決定することを「信託の設立」といいます。そして、その信託を設立した人のことを①「委託者」といいます。

 

次に、設立された信託財産を管理する人がいます。この人のことを②「受託者」といいます。この受託者は、委託者が設計した通りにその信託財産を管理しなければなりません。

 

最後に、信託財産を受け取る人がいます。この人のことを、③「受益者」といいます。受益者は、受託者からお金などをもらうだけの人ですので、一般的な家族内信託では夫婦間の子どもがこれにあたります。

なお、お子さんが受益者となるような場合は、受託者である配偶者も受益者となることが可能です

 

【例】

例